アマチュア無線最大のイベント「ハムフェア2024」 毎年夏休みの時期に開催されているハムフェア2024が今年も8月24日(土)、25日(日)の2日間、開催されました。 2023年までは、東京ビックサイトで開催されていたハムフェアの会場は、今年から有明にある有明GYM-EXに会場を移しての開催となりました。 「アマチュア無線 de 新たな体験 in 有明」 今年のキャッチフレーズは「アマチュア無線 de 新たな体験 in 有明」。過去1990年代にはアマチュア無線家は140万局に迫る勢いで利用者が増えていたものの、携帯電話の普及などによりその利用人口は減少の途をたどり、2024年8月現在では35万局程度となっています。 アマチュア無線家の多くは、一般的な通信手段が家の電話しかない時代に、自分の両親や祖父母にすすめられたり、近所のおにいさんやおじさんがアマチュア無線をやっているのを見てそのキャリアをスタートさせています。しかし携帯電話が当たり前になり、SNSなど様々な通信手段がある現代、近隣との関係も希薄になっている中、アマチュア無線を利用している近所のおにいさんやおじさんに巡り合うチャンスは皆無で、アマチュア無線の存在すら知らない大人や子供が多くなってきています。 今回のハムフェアのキャッチフレーズにある「新たな体験」は、はじめてアマチュア無線という言葉を聞く人、新しい会場になってのハムフェア、新しい時代のアマチュア無線など様々な「新」の意味があると感じます。 新会場でも充実の内容 昨年までの東京ビックサイトに比べて会場がやや小さくなると聞いていましたが、それを感じさせない活気がありました。新会場の有明GYM-EXはビックサイトにも近いため、電車で行っても車で行っても時間の差はあまりありません。 今回は車で行きましたが、近くにはコインパーキングも沢山あり、電車で行った場合も有...
一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)は2024年5月14日、JARD事業の柱の一つである無線従事者の養成事業である「養成課程講習会」について値上げを行う事を発表しました。
井上電機製作所からスタートして60年 アイコムは1954年、現在の会長である井上徳造氏が自宅の庭に小さな建屋を作ってスタートした会社です。 井上氏は高校卒業後、実家でナショナル(現パナソニック)の家電小売店を始めたもののすぐに医療機器メーカーに就職し、高周波医療機器の開発に携わっていました。 2時間をかけて会社通いをしていた勤務先の社長から技術力の高さを買われ、下請けとして独立することを勧められ、自宅に作業場を作り下請け業務とアマチュア無線機の開発を始めたのです。 そして1978年に井上電機製作所からアイコム株式会社に称号を変更し今に至ります。 60周年の歩みとこれから! そのアイコムの60周年と100年企業を目指す「これから」が纏められた特集サイトがオープンしました。 >>ICOM 60th Anniversary 特設サイト ここでは、アイコムの歩みや、アマチュア無線機の初号機から現在に至るまでの様々な名機も見ることができます。 アイコムファンは見逃せないサイトです! 関連リンク アイコム60周年記念サイト アイコムの歩み
アマチュア無線の祭典「ハムフェア2023」が開催! 2023年8月19日(土)、20日(日)の2日間アマチュア無線家たちの日本最大のイベントでもある「ハムフェア2023」が東京ビックサイトで開幕しました。日本国内はもちろん、海外からも関係者が集うアマチュア無線の祭典に、わがオンエアーズスタッフも1日目の様子をうかがってきました。 ビックサイト正面にもハムフェアの看板が飾られていました。今年は「さあ行こう!アマチュア無線の新時代」というサブタイトルです。2021年の法改正で、社会貢献活動での利用が広がり、2023年9月からは免許申請方法が変わるなど、令和に入りアマチュア無線の利用範囲が広がり、利用者の利便性の改善がおこなわれていることからこのようなサブタイトルになったのでしょう。 今回は南ホールですので、正面から来ると右手方向に流れていきます。展示会場の南3,4ホールは一番奥なので、少し歩かなければなりません。 入場前にはチケットを購入します。日本アマチュア無線連盟(JARL)に入会している方は会員証を提示すると1,000円で入場でき、入り口の入会ブースでJARLに入会すれば無料でも入場できます。私たちが到着したのは初日(19日)の11時頃でしたが、すでにすごい人。端から端まで4往復する行列でした。アマチュア無線家の今年のハムフェアへの期待が伺えます。 会場内はすでに多くの人々が各展示ブースで始まっている新製品の紹介や、イベントなどに集まり、真剣に耳を傾けています。 ICOMブースはIC-905 入ってすぐのICOM(アイコム)ブースでは、新製品のIC-905に注目が集まっています。アマチュア無線業界では初となるVHF~SHF帯までの高い周波数をカバーしたマルチバンドのトランシーバーです。144MHz/430MHz/1200MHz/2400MHz/5600MHz/10GHzに...
アマチュア無線フェスティバル「ハムフェア(2023)」 今年も日本アマチュア無線連盟(JARL)が主催するアマチュア無線フェスティバル「ハムフェア(2023)」が東京ビックサイトにて2023年8月19日(土)、20日(日)の2日間にわたり開催されます。 アマチュア無線は、電波に声を載せて遠方の人と通信を楽しむ、いわば携帯電話の基本にもなっているものです。アマチュア無線を楽しむためには、免許(国家資格)が必要ですが、このイベントでは免許がない方でも楽しめるコーナーが沢山用意されています。 免許が無い方でも実際に電波に声をのせて、遠方のアマチュア無線家と交信を行う「体験局運用」や子どもたちに電気や電波の基本を学んでもらうための電子工作教室なども用意されています。 南極昭和基地コーナーでは、南極で発見された隕石や南極の氷、南極の石などが展示されます。昭和基地にもアマチュア無線クラブがあり、観測隊の人と話すチャンスもあります。 ほかにも、全国のアマチュア無線クラブや関連団体、企業など172のブースが会場を埋め尽くし、アマチュア無線の世界で行われている様々な活用や自主制作機器の展示、メーカーによる新製品の紹介などが行われます。 この夏、親子で無線通信の原点ともいえる「アマチュア無線」の世界を覗き、通信テクノロジーを学びましょう! 【開催概要】 開催日:2023年8月19日(土)・8月20日(日) 開催時間:1日目-10時~17時 2日目-10時~16時 場 所:東京ビックサイト 南展示棟3・4ホール 主 催:一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL) 後 援:総務省、文部科学省、東京都、NHK、公益財団法人日本無線協会、一般財団法人日本アマチュア無線振興協会、日本アマチュア無線機器工業会、公益財団法人東京観光財団 共 催:電波新聞社、電波タイムス社、CQ ham radio、子...
小学生向け電波の基礎がわかる無料講座 総務省は、夏休みを利用し、多くの子供たちに「電波」について知識を深めてもらうため、電波の基礎から利用のルール、電波の未来などをわかりやすく解説したeラーニング教材を公開しました。 eラーニングは全6章で構成されていて、プロローグとしての0章はYouTubeで公開されています。 第0章 電波ロボットの「パコ」あらわる!(1分40秒) eラーニングは無料で受講でき、電波適正利用推進委員協議会のホームページから事前登録を行って、受講ができます。 登録は以下のリンクより登録が可能です。 【小学生向けeラーニング講座登録へ】 eラーニングの内容 第1章 電波って何?(11分18秒) 第2章 どうやってつながっているの?(10分31秒) 第3章 どんなところに電波が使われているの?(8分35秒) 第4章 守らなければいけないルール(9分28秒) 第5章 電波が使えなくなったらどうなるの?(11分29秒) 第6章 電波のこれからと私たちの未来(9分53秒) 6回の講座は毎回最後に理解度を確かめるクイズも用意されていて、eラーニングとしての理解度の確認もできるようになっています。 この動画は総務省総合通信基盤局電波部電波環境課監視管理室によって企画されたもので、あたりまえのように使われている電波は、当たり前すぎて学ぶ場も少なくなってきたため、若年層が電波を知るための良い機会となります。 この夏親子で見てはいかがでしょうか。
日時:2023/8/26(土)・8/27(日) 会場:狭山市産業労働センター 2F 費用:18歳以下 9,850円 一般 23,150円 ※テキスト・模擬試験・免許申請手続き費用込 時間割 8/26(土) 時間 内容 9:30~10:00 開講・諸注意 10:10~11:10 法規 11:20~12:20 法規 13:20~14:20 法規 14:20~15:30 法規 15:40~16:40 法規 16:50~17:50 法規 8/27(日) 時間 内容 9:30~10:30 無線工学 10:40~11:40 無線工学 12:40~13:40 無線工学 13:50~14:50 無線工学 15:00~16:00 補講 16:10~16:25 試験・諸注意 16:25~17:25 修了試験 ※補講が実施されない場合は、修了試験を30分繰り上げて実施します。
近年注目を浴びているバックカントリーは、ピステ(ゲレンデ)では楽しめないノートラックの深雪を駆け抜ける爽快感と人気のない大自然の中を行くスリルで多くのスキーヤー・スノーボーダーを魅了しています。スキー場によってはバックカントリーツアーなども用意され、専用の道具なども多く販売されるようになってきています。 しかしながら、整地されていないコースの無い裏山を滑るというのは常に危険と隣り合わせ。熟練のスキーヤー・スノーボーダーでも道を誤ったり、予期せぬ事故に遭遇したり、遭難のリスクを負うアクティビティです。携帯電話も圏外の場合が多く、けがをした時や遭難したときに救助を呼ぶすべがなくなってしまいます。 アマチュア無線を活用すれば、ピステに散らばった仲間同士の連絡はもちろんの事、通常の無線機器よりも強い電波を出すことができ、日本国内に多く存在しているアマチュア無線家に呼びかけることで、有事の際には助けを求めることも可能です。 オンエアーズでは、レジャーに無線機を携帯していくことを推奨しています。その1つにバックカントリースキー・スノーボードがあります。 国家資格を取得するための養成課程講習会を受講すれば98%の人が国家資格を取得し、強い電波をだせる資格を取得しています。養成課程講習会を通じて、無線の知識も学ぶことができるため、より遠くへ電波を飛ばすための知識なども身に付きます。
アマチュア無線4級の試験を無事に合格し免許証が届いても、それだけではアマチュア無線を運用することが出来ない事は試験に合格された方であればご存じかと思います。 そこから免許状の申請をして、免許状を手に入れてからようやく無線運用となるわけですが、その申請方法として書面による申請とインターネットから申請を行う電子申請とがあります。 この記事では、2021年6月に実際に電子申請をして無事に免許状を手に入れるまでの方法や処理状況、期間についてご紹介したいと思います。 この方法で申請しすれば、免許が取得でき運用することが可能になります 電子申請の流れ アマチュア無線の免許証が手元にある状態から無線運用をするまでの簡単な流れは以下のとおりです。 総務省 電波利用 電子申請 届け出システム Lite でユーザー登録、IDとパスワード発行申請をする 発行されたIDとパスワードを使って電子申請 申請料納付の案内メールが届いたら申請料を納付 審査終了後、免許状が送付される それでは、実際におこなった事をご紹介します。 総務省 電波利用 電子申請 届け出システムにユーザー登録 総務省 電波利用 電子申請 届け出システム Lite にアクセスします。 トップ画面の【手順1】の ” システムをご利用の前に ” をクリックして、ご利用のパソコンの利用環境などの確認をします。 問題なければ、同じページの右下にある青いボタンの ” 新規ユーザ登録 ” をクリックします。 すると【手順2】に進み、申請を行ううえで必要なものが表示されるので確認します。 ページ一番下の青いボタン ” はい(登録へ進む)” をクリックします。 次のページで表示される利用規約を確認し、最下部にある青いボタン ” 同意する(...
グレーゾーンの多かったアマチュア無線活用の範囲を法律で明確化 アマチュア無線といえば、その名のとおり「アマチュア業務」で利用する無線通信として定義されていますが、その利用範囲は非常に曖昧でした。 「アマチュア」に対する言葉は「プロフェッショナル」ですが、電波法によれば金銭上の利益のためでなく、もっぱら個人的な無線技術の興味によって行うもので、営利を目的とする法人等の営利事業の用に供する業務は含まれないとしています。 その中で、社会貢献活動のために行う業務や、国又は地方公共団体その他の公共団体が実施する事業に係る活動(これらに協力するものを含む。)であって、地域における活動又は当該活動を支援するために行うものであり、かつ、金銭上の利益を目的とする活動以外の活動のために行う業務についても明示して、アマチュア無線をより身近な暮らしの中で活用できるようになりました。 災害時の市民同士の通信や地域イベント、学校活動など様々な用途での活用が期待される今回の法整備でアマチュア無線の利用範囲が広がっていきます。 今後オンエアーズでもより具体的な活用事例を取り上げていきます。 関連リンク 総務省電波利用ホームページ(社会貢献活動での利用) 社会貢献活動でのアマチュア無線の活用(JARL)
埼玉県狭山市の小中学生がISSの宇宙飛行士と交信! 国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士と地域の子どもたちがアマチュア無線を活用して交信を行うイベント「ARISSスクールコンタクト」が2020年1月13日(祝日)に埼玉県狭山市の水富公民館事業として狭山市立笹井小学校で行われ、およそ11分間の交信に成功しました。 20時58分より交信が開始され、およそ11分間、地上から子供たちがアマチュア無線の電波に乗せておよそ20問の質問を行い、上空400kmに居るLuca宇宙飛行士からその回答を得る事ができました。 当日の様子 交信を記念して「8J1SS」の運用が行われます。 子どもたちが国際宇宙ステーションと更新したことを記念して臨時局「8J1SS」が記念運用を行います。 周波数は短波帯(HF)から極超短波(UHF)を予定していて、現在決定している日時は以下の通り。 2020年1月21日(火)19時~21時 2020年2月4日(火)19時~21時 2020年2月8日(土)14時~16時 (※時間は予告なく変更になる場合があります。呼び出し局があっても時間前に終了する場合もあります。) また、この日以外でも平日の夕方などで電波が出される場合があります。 記念運用の期間は2月28日まで。 記念QSLカード発行 今回の臨時局記念運用に応答したアマチュア局に対しては「8J1SS」より特別なQSLカードが発行されます。この機会に是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。 ▼より詳しい情報はARISSスクールコンタクトin North SAYAMAの公式サイトにて https://space.sayama.jp &nb...
上空400㎞の宇宙をおよそ90分で地球を周回している国際宇宙ステーション(ISS:International Space Station)に滞在する宇宙飛行士と、地球に居る子供たちがアマチュア無線を使って交信を行うイベント「ARISSスクールコンタクト」が2020年1月13日(祝日)に埼玉県狭山市にて開催されます。 このイベントは、世界中で行われているNASAの教育プログラムです。国際宇宙ステーションは時速27,000kmで移動しているため、自分たちの上空を通過したとしても地平線から地平線までおよそ10分程度しか見る事ができません。 この10分間の間に地上から電波を出して、子どもたちが宇宙飛行士に質問を投げかけます。 超短波帯で交信 ISSとの交信は超短波帯以上の周波数を使って行います。短波帯では、大気圏にある電離層で電波が反射されてしまい、電波が宇宙に抜けていかないからです。 今回は、埼玉県狭山市で行われますが、昨年夏には京都でも行われました。開催当日はどなたでも観覧が可能です。 【開催概要】 日時:2020年1月13日(月曜:祝日)20時~21時30分 (実際の交信時間は10分程度) 詳細は公式サイトで! https://space.sayama.jp 主催:水富公民館(TEL:04-2954-4730) 場所:埼玉県 狭山市立笹井小学校 体育館 ※当日会場には駐車場が殆どありません予めご了承ください。 ※開催時間が遅いため、徒歩・自転車などでの来場は十分注意してください。 ※会場は体育館です。スリッパなどの上履きが必要です。 常に6人が滞在している国際宇宙ステーション ISSはアメリカ、ロシア、日本、カナダ、ヨーロッパ諸国の協力により運用され、...