スキー場でアマチュア無線を使うとスキーがもっと楽しくなる! 広いスキー場で仲間や家族とスキーやスノーボードを楽しむ際に、アマチュア無線は最高のツールになります。 スキー場のゲレンデで友人や家族と携帯電話で連絡を取るのはちょっと大変です。寒い中手袋をとったり、電話した相手が滑っていたり、ウェアの中に入れてあると呼び出しに気づかない場合も多いからです。 ボタン1つで通話が可能、複数人で通話可能な無線機! アマチュア無線のハンディ機は、マイクが延長できるため、本体はポケットやリュックに入れておき、マイクを首元あたりにつけておけば、友人や家族からの呼び出しにもすぐに気づき、また応答も横についているボタンを押せばすぐに通話が可能です。寒い中でも手袋をしたままボタンを押すだけで通話ができるため、滑っている最中にも応答できます。 また無線機での通話は通信料金もかかりません。携帯電話のように基地局を使わないため、山の反対側との通信など電波を遮るようなものが無ければ数十キロ~数百キロ先までも届きます。 スキーブームと一緒にアマチュア無線もブームだった! 1980年代にスキーブームを巻き起こした映画と言えば「私をスキーに連れてって」。この映画では、当時の若者たちがあこがれるようなライフスタイルを見せるために、時代の先端を行くようなツールが沢山使われていました。 リンク トヨタセリカGT-FOURでスキーに行ったり、スキー場では防水カメラ、スキー板に取り付けて坂道を登れるメカ、そして携帯電話の無い時代に仲間と連絡を取り合う「アマチュア無線」です。 劇中の中で何度も出てくるアマチュア無線での通話シーンは、通信手段がなかったゲレンデでの画期的なツールとして使われていました。先にスキー場のロッジで待つ仲間に間もなく到着する事を伝えたり、ゲレンデのレストランで待つ仲間に山の上からビールや食...
RCカーのすすめ! -楽しみながら学ぶ! 1980年代にブームが起こったラジコンカー。TAMIYA(タミヤ)やKYOSHO(京商)といったメーカーから様々な車種が販売されて大人から子供まで多くの人がキットを購入して組み立て、改良しその速さを競っていました。現在でも沢山の人たちがRCカーを楽しんでいますが、昔から比べて子どもの参加が少なくなっています。スマートフォンや家庭用ゲーム機の普及により、子どもたちの遊びはいつしか手軽に遊べるものが主流となってしまったようです。 時代は流れ、今自動車業界ではEV、いわゆる電気自動車が主流になろうとしています。電気自動車は、電池とモーターで動きます。これはラジコンカーの仕組みと一緒です。つまり、実車の自動車がラジコンカーの仕組みに近づいてきたという事になります。 大きく分けて2種類ある「本物」と「おもちゃ」 ラジコンカーというと、子供向けのおもちゃという印象が強い人が多いようですが、実は全く違います。 ラジコンカーには大きく分けると2種類あると思ってください。1つは本当の意味でのラジコンカーで、模型として自分で組み立てその構造を理解し、より精度の高いコントロールができる本当の意味でのラジコンカーです。もう1つは、店頭などで完成品として売られているおもちゃとしてのラジコンカー、いわゆる「トイラジ」と呼ばれるものです。 組み立てる本物志向のラジコンの特徴 私たちオンエアーズがおすすめしたいラジコンはこちらのものです。理由は後述しますが、まずはその特徴を説明します。 基本的に組み立てキットになっていて、自分で組み立てます。基本的には大人向けの想定ですが、小学校高学年くらいでプラモデルなどの経験があれば一人でも作れます。スケールも実車の...
グレーゾーンの多かったアマチュア無線活用の範囲を法律で明確化 アマチュア無線といえば、その名のとおり「アマチュア業務」で利用する無線通信として定義されていますが、その利用範囲は非常に曖昧でした。 「アマチュア」に対する言葉は「プロフェッショナル」ですが、電波法によれば金銭上の利益のためでなく、もっぱら個人的な無線技術の興味によって行うもので、営利を目的とする法人等の営利事業の用に供する業務は含まれないとしています。 その中で、社会貢献活動のために行う業務や、国又は地方公共団体その他の公共団体が実施する事業に係る活動(これらに協力するものを含む。)であって、地域における活動又は当該活動を支援するために行うものであり、かつ、金銭上の利益を目的とする活動以外の活動のために行う業務についても明示して、アマチュア無線をより身近な暮らしの中で活用できるようになりました。 災害時の市民同士の通信や地域イベント、学校活動など様々な用途での活用が期待される今回の法整備でアマチュア無線の利用範囲が広がっていきます。 今後オンエアーズでもより具体的な活用事例を取り上げていきます。 関連リンク 総務省電波利用ホームページ(社会貢献活動での利用) 社会貢献活動でのアマチュア無線の活用(JARL)
日本最南端の島からのアマチュア無線運用が意味するもの そもそも沖ノ鳥島とは? 沖ノ鳥島は日本最南端のサンゴ礁の小さな島です。過去1540年ごろから外国船により発見された記録が残っていて、日本が初めて調査を行ったのは1922年(大正11年)です。1931年に島の名前を「沖ノ鳥島」とし、東京府(現在の東京都)に編入されました。 以下が沖ノ鳥島の場所です。(拡大していくとサンゴ礁が見えます) 沖ノ鳥島の位置 拡大地図 沖ノ鳥島は北緯20度25分、東経136度04分に位置し、東京からはおよそ1,700㎞、小笠原諸島の最南端「父島」からも900㎞程度離れています。現在は国土交通省により管理されている日本の領土です。満潮時には70㎝程度の小島ですが、東西4.5km、南北1.2kmに及ぶサンゴ礁が広がる島です。 日本政府は護岸工事に300億円を投じるなど沖ノ鳥島を重要視しているのが排他的水域(EEZ)の喪失を防ぐためです。豊富な水産資源に恵まれているため漁場としての潜在能力が高く、またメタンハイドレートやレアアースなどの鉱物資源が多く存在しているため将来自国での資源確保につながるからです。 排他的水域(EEZ)とは、領海基線から200海里(1海里は約1.8㎞)以内で設定することができ、沿岸国がその範囲内で天然資源の探査・開発、漁業などの経済活動、海洋環境の保全などを行う事ができるエリアです。 しかしながら、周辺国からはこのエリアのEEZに対する異議の声も上がっています。2003年には突如中国が異議を唱え、日本の領土としては認めたものの、同島は島ではなく岩で、200海里のEEZは持たないと主張してきました。 アマチュア無線家による大きな貢献 アマチュア無線の世界で...
発売日間近のYAESU FT3D YAESUから発売される注目のハンディ機FT3Dが6月9日(日)に東京都の羽村市で開催された「ハムらde無線フェア」で発売前展示が行われていました。関東一円からアマチュア無線愛好家だけでなく、ドローンの関係者やライセンスフリー無線の愛好家など多くの人があつまりました。 様々なメーカーが出店する中、やはり注目を集めていたのが発売日が近いFT3D。発売前から手にとってその性能を体験できるため、144Mと430Mを利用するアマチュア無線家がこぞって実機を手にとって説明をうけていました。 大きさはFT1XDと同等。なのにFT2Dのような液晶の大きさ ここのところYAESUはFT1DからGPSとC4FMを搭載しWires対応の魅力的なハンディ機をリリースしていますが、FT1Dの後にリリースしたFT2Dは液晶モニタに力をいれ、デジタル通信で音声と同時に送れる情報を一度にたくさん表示できるようにしました。FT2Dにはマイクと一体になったカメラもリリースされたため、そのカメラで撮影した映像は白黒ながらも液晶画面に表示されるようにもなりました。 (写真左からFT2D、FT3D、FT1XD) しかしGPS性能はというと、位置情報を取得するまでの時間が長く、屋外でしっかりとGPS情報を取得してからでないとデジタルモードの通信の際に位置情報が送れないなどの問題も発生していた。 そこで登場してきたのがFT1XD。GPS情報の取得も早く、屋内でもしっかり取れる場合が多いため、デジタルモードの通信も電源をつけてからすぐに自局の位置情報を相手に伝えることができるようになりました。 今回のFT3Dは、GPS性能に更に磨きをかけ、外でも見やすい液晶モニ...
アマチュア無線の電波で画像を送れるSSTV アマチュア無線の電波を使って一枚の静止画を送受信できる仕組みを「SSTV」と言います。 SSTVはSLOW SCAN TV(スロースキャンティービー) の略でアマチュア無線のアナログの電波に映像を載せて、それをパソコンと接続された無線機で受信し、パソコン上のソフトで再現します。 ARISS- SSTVイベントが開催されます! ARISS-SSTVのブログによると2019年4月にARISS SSTVイベントが開催されるという事です。 ARISSとはAmateur Radio on the International Space Stationの略でアマチュア無線を使って国際宇宙ステーション(ISS)と交信するイベントです。今回は国際宇宙ステーションからSSTVという形で期間を決めて映像が送信されています。それを地上で受信して映像を再現し、良好に受信できるかというものです。 【ISSからの送信期間】 UTC 2019年4月11日 18:00 ~(日本時間4/12 3:00) UTC 2019年4月14日18:00 (日本時間4/15 3:00)ごろまで 【日本で受信できるチャンス】 14日日曜日10:03~10:14までの間は日本上空を通過します。この間にSSTVで受信してみましょう! 周波数:145:800(DOWNLINK)
YAESU FT1XD 受信基本操作 YAESU(八重洲無線)から発売されているFT1XDという機種はオンエアーズでもおすすめしている機種です。高機能であるため上級モデルではありますが、初心者の方にもお勧めしています。というのもGPSが内蔵されており自分の位置情報が取れるのと、デジタル通信に対応していて受信できる電波の幅もとても広いからです。GPS機能は私たちが進めているレジャーでの活用に欠かせないものです。位置情報を交換しながら登山やバックカントリースキー、キャンプなどをすることによって安全で楽しいアウトドアにもつながります。 今回はこのYAESU FT1XDを使ってまずは「受信」について学びます。電波を受信するだけですから免許は要りません。アマチュア無線の従事者免許を取得した後に、免許状が来るまでの間に「受信」を楽しんでみましょう。 【ラジオを聴く】 まずは、ラジオを聞いてみましょう。FT1XDは2つの電波を同時に受信できます。AとBという2つの受信モードがあり、例えばBバンドではアマチュア無線で友人らと交信し、通話が無い待機状態の時にもう一つのAバンドではFMラジオを受信しておくことができます。 ではその操作方法です。 ラジオ放送を聞くにはAバンドの周波数帯を設定します。 Aバンドでは以下の周波数帯が利用できます。 0.5MHz – 1.8MHz(AMラジオ帯) 76MHz – 108MHz(FMラジオ帯) 1.8MHz – 30MHz(短波帯) 30MHz – 76MHz(50MHz) 108MHz – 137MHz(航空無線帯) 137MHz – 174MHz(144MHz帯) 17...
アマチュア無線のハンディ機は、その名の通りハンディですから本体を持ったまま横についたPTTボタンを押してそのまま話すことができます。ですが、いくら最近の無線機が軽くなったとは言え、レジャーなどで利用しているときにこの本体を持って会話をするのはちょっと大変です。なぜなら毎回ポケットなどから本体を出して口元までもっていかないといけないからです。 もっと気軽に話すためにはいつも、マイク部分は口元近くに出しておくのが良いです。例えば登山で使っているときや、スキーでつかっているとき、日曜大工しながら友人と交信を楽しんでいるときなども、両手が使えるような状態で他の作業をしつつ、誰かが呼んでいたらボタンワンプッシュで会話ができると良いですね。 今回はYAESUのハンディ機で使える2種類のマイクを比較して、その使い勝手を検証してみます。YAESUのハンディ機用マイクとして発売されているメーカー純正マイクは以下の2種類(MH-34B4BとMH-85A11U)です。初心者の方はなるべく純正のもので同じメーカーのものを使うことをおすすめします。他社製で同じ機能で安いものももちろんありますが、やはり最終的にたよれるのはメーカーサポートになります。その際に同じYAESUのものを使っていれば、機器にトラブルが生じた際にあちこち電話をかける手間もなく一括して対応してもらえます。 この2つの大きな違いは、MH-34B4Bは通常のピンジャックでシンプルなハンドマイクですが、MH-85A11Uは端子がミニUSBの変形タイプで、データ通信ポートに接続します。さらにMH-85A11UはPTTボタンだけでなく、カメラを搭載していて、シャッターボタンとD-TXというボタンが表面についています。ケーブルの長さもMH-85A11Uのほうが長いですね。 FT1XD(FT1D)とFT2Dはデジ...