日本のアマチュア無線用のコールサインは英文字と数字の組み合わせ6桁で構成されています。コールサインの仕組みを知っておくと地域や取得した時期などがなんとなくわかります。
プリフィックスとサフィックス
たとえば例のようにJQ1ZWOなどのように最初に2つのアルファベットがあり、次に数字、そして3桁のアルファベットになります。
最初の3桁をプリフィックスと呼び、国際電気通信連合が定める国や地域を表すアルファベットと数字が表示されます。日本はJA〜JSまでと7J〜7N、8J〜8Nが割り振られていて、その中でもJB、JCはアマチュアでは利用されません。7Jは外国人に割り当てられ、関東には人口も多いため7K・7L・7M・7Nが割り当てられています。過去利用者が増え、Jで始まるコールが足りなくなったため、7で始まるコールが割り当てられました。8Jはイベントなどで開局される特別記念局に割り当てられます。
また、割り当てられる順番は、JA・JH・JR・JE・JF・JG・JI・JJ・JK・JL・JM・JN・JO・JP・JQ・JSの順番で割り当てられていきます。アルファベット順に割り当てられていくということではありません。
後半の3桁はサフィックスと呼び、個人局はAAA〜XZZまでが割り振られます。クラブ局(社団局)はYAA〜ZZZが割り振られます。今回の例では後半の3桁の先頭がZで始まっていますので、クラブ局用のものだということがわかります。
JDは小笠原諸島の人に割り当てられます。小笠原は東京都なので地域番号は1になります。
地域と数字の関係
3番目の数字は地域番号を表します。
- 1− 関東:(東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、栃木、茨城、山梨)
- 2− 東海:(愛知、静岡、岐阜、三重)
- 3− 近畿:(大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、和歌山)
- 4− 中国:(岡山、広島、山口、鳥取、島根)
- 5− 四国:(香川、愛媛、高知、徳島)
- 6− 九州:(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島)
- 6− 九州: 沖縄 (JR6,JS6)
- 7− 東北:(宮城、福島、岩手、青森、秋田、山形)
- 8− 北海道
- 9− 北陸:(石川、福井、富山)
- 0− 信州:(長野、新潟)
海外のコールサイン
プリフィックスは国によって割当があります。
例えば米国はAAA―ALZとKAA―KZZ、NAA―NZZ、WAA―WZZが割り当てられています。他にも国ごとにプリフィックスが割り当てられています。
以上がコールサインの仕組みです。