YAESU FT1XD 受信基本操作
YAESU(八重洲無線)から発売されているFT1XDという機種はオンエアーズでもおすすめしている機種です。高機能であるため上級モデルではありますが、初心者の方にもお勧めしています。というのもGPSが内蔵されており自分の位置情報が取れるのと、デジタル通信に対応していて受信できる電波の幅もとても広いからです。GPS機能は私たちが進めているレジャーでの活用に欠かせないものです。位置情報を交換しながら登山やバックカントリースキー、キャンプなどをすることによって安全で楽しいアウトドアにもつながります。
今回はこのYAESU FT1XDを使ってまずは「受信」について学びます。電波を受信するだけですから免許は要りません。アマチュア無線の従事者免許を取得した後に、免許状が来るまでの間に「受信」を楽しんでみましょう。
【ラジオを聴く】
まずは、ラジオを聞いてみましょう。FT1XDは2つの電波を同時に受信できます。AとBという2つの受信モードがあり、例えばBバンドではアマチュア無線で友人らと交信し、通話が無い待機状態の時にもう一つのAバンドではFMラジオを受信しておくことができます。
ではその操作方法です。
ラジオ放送を聞くにはAバンドの周波数帯を設定します。
Aバンドでは以下の周波数帯が利用できます。
- 0.5MHz – 1.8MHz(AMラジオ帯)
- 76MHz – 108MHz(FMラジオ帯)
- 1.8MHz – 30MHz(短波帯)
- 30MHz – 76MHz(50MHz)
- 108MHz – 137MHz(航空無線帯)
- 137MHz – 174MHz(144MHz帯)
- 174MHz – 222MHz
- 222MHz – 420MHz(情報無線帯)
- 420MHz – 470MHz(430MHz帯)
- 470MHz – 770MHz
- 770MHz – 999MHz(情報無線帯)
ちなみにBバンドでは以下の周波数帯が利用できます。(*Bバンドではラジオは聴けません。)
- 108MHz – 137MHz(航空無線帯)
- 137MHz – 174MHz(144MHz帯)
- 174MHz – 222MHz
- 222MHz – 420MHz(情報無線帯)
- 420MHz – 470MHz(430MHz帯)
- 470MHz – 770MHz
1 MONO/DUAL(A/B) ボタンを押してAバンドを選択します。
無線機の液晶モニタの左下にあるボタン上には「A/B」と書かれているMONO/DUALボタンを押すとAバンド、Bバンドの切り替えが可能です。文字が大きくなった方が現在アクティブなバンドになります。どちらか1つのバンドだけ受信したい場合、例えばAバンドだけを表示したければAがアクティブな状態でこのボタンを長押しするとMONOバンド表示になります。再度ボタンを長押しすると2バンド表示のDUALに切り替わります。
2 BANDボタンを押して周波数帯を選択します。(AMラジオor FMラジオ)
BANDボタンを押すことにより、Aバンドで受信できる周波数帯のエリアが以下の順番に変わっていきます。
- 0.5MHz – 1.8MHz(AMラジオ帯)
- 76MHz – 108MHz(FMラジオ帯)
- 1.8MHz – 30MHz(短波帯)
- 30MHz – 76MHz(50MHz)
- 108MHz – 137MHz(航空無線帯)
- 137MHz – 174MHz(144MHz帯)
- 174MHz – 222MHz
- 222MHz – 420MHz(情報無線帯)
- 420MHz – 470MHz(430MHz帯)
- 470MHz – 770MHz
- 770MHz – 999MHz(情報無線帯)
3、バンドが決まったらダイヤルを回して細かい周波数を設定します。
周波数の設定は無線機についている「テンキー」からも行う事が出来ます。例えばNACK5を設定するなら0795と入力します。通常小数点より上は3ケタで表示させるので、このような入力になります。
他にもラジオ局はたくさんあります。またラジオ局を聞きながら、Bバンドを144MHz、430MHzなどのアマチュア無線のバンド切り替えて、144MHz帯などでは145.00、430MHz帯では430.00など呼び出し周波数と呼ばれる周波数に合わせてアマチュア無線かがどのように話しているかなども聞いてみましょう。